スミクイウオはムツ系の味? それとも? ~煮つけにして食べる~

日記
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先月末に購入した未利用魚BOX。

あれだけあった未利用魚ももうそろそろ終わりとなりますが、今回はこのお魚の紹介です。

スミクイウオ、なかなかパンチの効いた見た目

鮮度が悪い訳じゃない

それがこの、スミクイウオです。

私はこの魚と初対面。

未利用魚BOXの中にこの魚を見かけたときの、違和感はなかなかのものでした。

「なんだこれ? ムツ? でも違うな?」

そこから記憶を引っ張り出して、何とか同定にいたったところです。

ムツっ子。雰囲気は近いかも。



東北の海ではあまりなじみがない魚ではないでしょうか?

市場で見かけたことはありませんし、獲れた話を聞いたこともありません。

こういう魚が手に入るとワクワクしますね。

スミクイウオという名前の通り、口の中を覗くと真っ黒!

アカムツやユメカサゴは別名「のどぐろ」と呼ばれますが、深海魚は体内が黒い膜でおおわれているものが多く存在します。

深海に住む小さな生物の中には、自ら発光するものがいます。

こういった発光生物を捕食した場合、胃の中が透けてしまうと、自らが他の大きな生き物の餌食となってしまう可能性が上がってしまいます。

それを防ぐために、おなかの中を黒い膜で覆い、光が透けないようにしているのです。

さて、このスミクイウオ、届いた段階ですでにボロボロの見た目です。

これは、決して鮮度が悪いという訳ではありません。

スミクイウオは鱗が弱く、深い海から漁獲される段階ではがれてしまうようです。

身質は柔らかい模様。

そうなると生食ではなく...

スミクイウオを煮付けてみよう

若干の禍々しさがある...??

甘辛く煮付けてみました!

焼くか煮付けるかで迷いましたが、柔らかい身質には煮つけが合うかも?と思い、煮付けた次第です。

これが非常に美味しい!

癖は全くなく、身離れも良くて食べやすい。

ムツ系の味わいではないな。

質感はアジの煮付けを食べているような感じで、しっとりとした中に旨味が重なる。

皮目に脂があるのかな? 皮と一緒に食べるとしっとりした味わいに深みが加わる。

意外と焼き物の方が、この皮目の雰囲気をより一層感じられたのかもしれない。

ただ、甘辛の煮付けなので、ごはんにはよく合いますね。

購入した未利用魚BOX、そろそろカラになる

スミクイウオ、産地では食べられることがある魚のようです。

ただ、東北ではめずらしい魚であることは間違いないでしょう。

こういう魚を食べる機会として、未利用魚BOXの存在はありがたいですね。

この間購入したものはそろそろカラになるので、また購入したいところです。

未利用魚に関する記事はこちらのページでまとめています。

よろしければぜひ、ご覧ください。

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