中野鮮魚店さんの未利用魚セットを購入しました!(2022年10月・調理編)

日記
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今月購入した、中野鮮魚店さんの未利用魚セット

今回もたくさんの個性豊かな魚たちに出会うことができました。


今回はその調理編。シンプルな方法で食べてみたいと思います。

アジ類を刺身で食べ比べ

今回入っていたお魚は、
イサキ(ウリボウ)×4匹、イトヒキアジ、オアカムロ、カイワリ、カタボシイワシ、ギンガメアジ(メッキ)5匹、コノシロ2匹、タカサゴ2匹(※うち1匹はニセタカサゴかも)、タカベ4匹、タコブネ、ダツ、ツバメコノシロ、ホウセキキントキ(?)、マアジ3匹、ミギマキ、ミナミハタンポ、メアジ4匹、ヤマトカマス2匹。

なかなか個性豊かな面々。

未利用魚セットが届いた初日は、まずはお刺身で楽しみたいところです。

無秩序になってしまった

説明しづらい配置にしてしまいましたが、左右を半分ずつ分けていると考えると、

左上から①ダツ、②ギンガメアジ、③イトヒキアジ、④カタボシイワシ、⑤ミギマキ、
右上から⑥オアカムロ、⑦カイワリ、⑧コノシロ

です。

今回届いた魚のうち、ギンガメアジ、イトヒキアジ、オアカムロ、カイワリ、マアジ、メアジの6種はアジ科の魚。

今回は、そのうちの4種を刺身にしてみましたが、同じ科でも味わいがだいぶ異なるのが面白かったです。

簡単に味の感想を。

①ダツ
細長い体形なので3等分にし、そのうちの真ん中の部分を使用。
ダツは小骨が多いと聞いていたが、この部分にはそこまで骨っぽさを感じず。
味わいは爽やかで、食感も良く、同じダツ目に属するサヨリの雰囲気をどことなく感じる。

②ギンガメアジ
今回のMVP。予想をはるかに超えて美味しかった。
身が堅めで食感は素晴らしく、シマアジをほうふつとさせる。
脂の乗りは軽やかながら舌先で捉えることができ、特に腹の方の身にしっかりと感じられる。
アジ類らしい旨味もあり、軽やかに抜けていく感じが好ましい。

③イトヒキアジ
ヒレの一部が異常に長い独特なフォルムながら、味わいはアジ科の魚そのもの。
マアジの刺身を少しさっぱりさせたような味わいは、いくら食べても食べ飽きない。
食感はややもっちりとしており、風味も豊か。

④カタボシイワシ
サッパ系の魚なので比較的淡白な身なのかと思いきや、さばいた段階で既に感じた脂の質感。
ギラギラとした脂ではなかったが、身の旨味と合わさって意外と濃厚な味わいになっている。
小骨はやや感じるものの、私は問題なく咀嚼することができた。

⑤ミギマキ
タカノハダイ科の魚なので磯臭さを懸念したが、その心配は全くなかった。
磯の魚らしい風味を心地良く感じられる、美味しい白身の刺身。
もう少し寒い時期なら脂も乗るのかなと思ったが、それを差し引いても充分に美味しかった。

⑥オアカムロ
この魚は皮下に脂肪の層を作るのだが、今回の個体は小型で脂の乗りはそこまで。
ただ、ムロアジ系の魚なので旨味が強く感じられる。
味わいの濃さに関しては、今回のアジ類4種の中では一番だったように思う。

⑦カイワリ
シマアジ系の身質かとは思ったが、以外にも淡白な味わい。
少し小型だったことが影響したと思われるが、それでも充分に美味しい。
食感の良さは随一で、噛みしめたときにほんのりと華やぐ香りが良好。

⑧コノシロ
25cmほどの大きな個体。
今回は酢で締めずに、1mmほどに細く切ることで小骨を処理し、そのまま刺身で食べた。
この食べ方は正解に近く、小骨も問題なく咀嚼できるようになる。
旨味が豊かで、酢締めとはまた違った良さがある。

こうやって食べ比べながら箸を進める時間って、なんとも贅沢ですよね。

魚をさばいているときに身質がなんとなくわかったりもしますが、さばく前後で印象が変わったのはカタボシイワシとミギマキで、刺身にして口にした後で印象が変わったのはギンガメアジでした。

特に、ギンガメアジの美味しさには、個人的に強く刺さるものがありました。

これはなんとしてでもまた食べたいな。

ギンガメアジは「りゅうきゅう」(甘辛い味わいの漬け)にもしてみた(写真下)。これは絶品だった。

シンプルな食べ方で食べ進めています

刺身を堪能したら、そのあとは加熱調理で楽しみたい。

シンプルな方法で食べていますが、その一部を紹介します。

半身を刺身、もう半身を加熱調理というやり方、1匹で2度美味しいのでありだな

写真上からミギマキ、ギンガメアジの塩焼き。

ミギマキは皮つきで焼いても臭みが全くなく、美味しい白身の焼き魚に仕上がった。

ギンガメアジは身離れも良く、焼き物だと皮目の旨味もしっかり感じられる。

尾頭付きで焼くとパンチのある見た目に

イトヒキアジは脂の乗りがそこまでですが、それを補うのが皮目のおいしさ。

アジ科の魚らしい心地良い風味。

物足りなく感じるようであれば、オイルソテーにしても良いかもしれない。

なんとなく大陸系の魚を思い浮かべる

ツバメコノシロの塩焼きの味わいには、どことなくシログチの風味を思い出した。

どちらも体表が銀色だが、それも関係しているのかな。

この魚は見た目も特徴的なので、さばくのも楽しかった。また食べたい。

塩焼きの際は頭をつけていた方が見栄えが良いかも

上からオアカムロ、カイワリ、ミナミハタンポの塩焼き。

オアカムロは旨味が強烈で、カイワリはやや淡白で、ハタンポは味わい深い感じ。

ごはんのおかずにはちょうどいい塩梅。

自宅でこれを食べられるなんてうれしいな

今回のセットにはタカサゴ(グルクン)が入っていたので、1匹は唐揚げにしてみた。

何年か前に沖縄に行った際の、食堂で食べたグルクンの唐揚げ定食の味が忘れられなかったのですが、まさか自宅で作って食べられる日が来るとは。

唐揚げにすると香りが良く、身離れも良く、非常に美味しい魚だと改めて実感。

感動すら覚えました。

この並び、グルクンの異質な感じがたまらない

上からメアジ、グルクン、ダツの塩焼き。

メアジは1匹だけ大きなものが入っており、さばくとお腹の中に大量の内臓脂肪が。

焼いているうちに黄色い脂がどんどん染み出てきていたので期待しておりましたが、その期待を全く裏切らない質の良い美味しさ。

グルクンは塩焼きでもとても美味しく、唐揚げにしたときよりも皮目の旨さが際立つ。

ただ、唐揚げの方が万人向けで食べやすく、この魚の良さがいかんなく発揮されているようにも思う。

ダツは前半の部分の身を使用したが、淡白で風味も爽やか。

小骨が多少気になるような気もしたが、それでも充分美味しい魚だと言える。

まだまだ食べ進めていきます

今回紹介した魚はほんの一部で、冷凍庫にはまだ大量の魚が残されています。

まだまだ楽しめそうなので、1匹ずつ、大切に味わっていきたいと思います。

中野鮮魚店さん、今回も美味しい魚を本当にありがとうございました!

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