ボラの白子を使ってペペロンチーノを作る

日記
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私は大学進学のときに、親元を離れて一人暮らしをするようになりました。

自炊を始めたのはこの頃からです。

当時、私が住んでいたアパートの近くには、格安の八百屋さんと、同じく格安のお米屋さんがありました。

八百屋さんで買った1袋10円のおからや、1束10円のカブの葉、少しだけしなびている1本10円の大根などを駆使しておかずを作り、5kg900円くらいの古米を炊いて一緒に食べる。

そんな生活を楽しんでおりました。

大学生の自炊と言えば、パスタを連想する人も少なくないかもしれません。

しかし、私はあまりパスタを作ってきませんでした。

当時住んでいたアパートの台所が狭く、1口のコンロしか置けなかったため、パスタを茹でながら具材とソースを炒めておくということができなかったからです。

パスタを積極的に作るようになったのは、ここ数年のことです。

特にペペロンチーノが好きですね。シンプルなのに美味い! というのが大好きなんです。

前置きが長くなりました。そろそろ本題に入ります。

今回はボラにまつわるお話。

ボラは以前、テレキャスターシンラインタイプのフィッシュギターにしておりましたので、こちらもよろしければぜひ!


スーパーでボラの白子を発見

少し前の話です。

よく行くスーパーに見慣れないものが!

こういう見慣れないものが売られているとテンションが上がる

そう、ボラの白子です!

ボラは何度も食べたことがありますが、白子を見るのは初めて。

見るからに濃厚そうだな

ボラの内臓といえば、卵巣を使った「からすみ」が有名です。

ねっとりとした食感、独特のうまみとほどよい塩気が特徴で、薄くスライスして食べると酒の肴に最適。

ただ、からすみは高いんですよね...。1本1万円くらいのも珍しくない。

「ねっとりとした食感の中に~」などと書きましたが、私はからすみを数えるくらいしか食べたことがありません。

卵の方が白子よりも高評価になる魚は数多く、ボラ(からすみ)だけではなく、ニシン(数の子)、スケソウダラ(たらこ)、サケ(いくら)などがその例として挙げられます。

シシャモやハタハタなども、子持ちの方が好まれますよね。

その逆はあまり例がない? ような気がしますね。

私はマダラとイサキくらいしか思いつきません。

今回購入したボラの白子は、税込で105円。

安すぎやしません? 買わない理由がない。

白子ポン酢でもいいけれど...

プラスチックの大葉があるだけで食材感が増す気がする

白子の美味しい食べ方はいろいろありますが、手っ取り早いのは「白子ポン酢」ではないでしょうか。

適宜、食べやすい大きさに切ってから湯がき、冷水にとってからポン酢をかける。

お好みで小ネギやもみじおろしを加えて。

多くの魚の白子が、これで美味しくなるのは知っています。

じゃあ、このボラの白子も、白子ポン酢にしようかな? となったんですが、ここで1つ問題が。

最近、お酒を少し控えていたんですよね。

白子ポン酢があったら、焼酎のお湯割りでも作って飲みたくなってしまいます。

こういうときくらい飲んでもいいかとも思いましたが、白子を使った食事メニューにした方が、(自分の中の)料理の可能性が広がるかも? と思ったのです。

あと、単純におなかがすいていました。おなかいっぱいになりたくなっちゃって、つい...。

それならパスタにしようか

以前、料理関係のYouTubeを見ていたときのこと。

「これはうまそう!」と思ったのが、タラの白子を使ったパスタでした。

じゃあ、ボラの白子でもできるんじゃない? ということで、早速やっていきましょう。

家にある材料を確認してみたのですが、1つだけ凡ミスを犯しておりました。

小麦粉を切らしていた...。

下味をつけた白子の表面を小麦粉でコーティングしてからカリッと焼きたかったのですが、ないものは仕方ない。(買いに行くのもなあ、面倒だし...って思っちゃった)

小麦粉ははたかずに、そのまま焼いてみましょう。

ペペロンチーノは、いわゆる普通の作り方で作ります。

オイルにニンニクと唐辛子を入れて熱し、パスタのゆで汁を加えて乳化させ、パセリを加えてソースを作る、みたいな感じです。

ただ、今回はニンニクと唐辛子を入れたオイルを使って、先に白子に火を入れておきました。

そうして火が通った白子はいったんお皿に取り出しておき、フライパンに残ったオイルを使ってペペロンチーノを作ります。

できたペペロンチーノの上に、先ほど火を入れた白子を載せたら完成!

上に載せてみる

見慣れないので、なんか違和感のある見た目です。

「上に載ってるのって何? エリンギ?」みたいな感じがしますね。

早速食べてみましょう。

なるほど...。

これはいい!! ペペロンチーノだけでも普通に美味いですが、白子が載っていることでいいアクセントになります。

ニンニクの風味に、白子のまろやかさがまったく負けていません。

白子とニンニクの相性が、こんなにいいとは思いませんでした。ちゃんと相乗効果がありますし。

惜しむらくは、白子はもう少しカリッと焼いた方が美味かっただろうな、という点くらい。

次回作ることがあれば、小麦粉はちゃんと買っておこう。

それか、ペースト状にのばした白子を使ってソースにしたら、パスタに絡んでおいしくなるかも。

レシピを確認してみようかな。

他の魚の白子でも応用が利きそう

こうして、ボラの白子を美味しくいただきました。

かなり好きになったので、また食べたいなと思い、スーパーに行った際は必ず確認するのですが、あれ以来一度も見かけておりません。

また、他の魚の白子でも応用できそうだな、という印象を持ちました。

マダラの白子だと間違いなく美味そうですが、ただ、マダラの白子って少し高いんですよね...。(こればっかり言ってる)

比較的安価なスケソウダラの白子や、もう時期は終わっていますが、サケの白子とかでもやる価値はありそう。

白子は酒の肴としては優秀だけど、ご飯のおかずにはどうかな? という考えが少し変わったような、そんなうれしい出会いでした。

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