前回の記事「なぜ魚をエレキギターにしているかの理由」については、以下をご参照ください。
「魚をエレキギターにする」という試みを3ヶ月やってみて、前回の記事で①なぜこの試みをやっているのかという内容について触れました。
今回は、②どのような方針で進めているかという点についてまとめてみることにします。
魚をエレキギターにする際の方針
私はこれまで、あまり自主的に絵をかいたりする人生を送ってきませんでした。
そのため、ギターのデザインについては素人丸出しでお恥ずかしい限りなのですが、やってみなければ上達することもないので、数を重ねていくうちに徐々にうまくなれるように頑張りたいと思っています。
この3ヶ月間、魚をエレキギターに置き換えているうちに、少しずつこだわりのようなものができてきました。
それは以下のような点です。
- 魚の見た目だけでなく、生態や食味といった点も含めてギターの種類を選ぶ
- 自分の人生において、その魚に対する体験について思い起こせるものから作成する
- 観賞魚よりも、食材として流通しているもの、釣りでおなじみのものを優先する
- 東北の魚をなるべく紹介できるようにしたい
順を追って説明します。
魚の見た目だけでなく、生態や食味といった点も含めてギターの種類を選ぶ
魚の見た目は紡錘型のもの、体高が高いもの、細長いものといったように様々です。
サイズだって数cmから数mまで様々です。
エレキギターも同様で、細いものや丸っこいもの、ボディが大きいもの、スケールが短いものなど、様々な形状のものが作られています。
そのため、どうしても見た目のインパクトによって、どのエレキギターにするかを選んでいる節は否めません。
しかし、「形が似ているから」という理由だけでは面白みに欠けるとも思いました。
もう少し選考の理由を説明したい。
そのため、魚が持つ個性をエレキギターの特性にリンクさせられるように考えております。
例えば、「旨味が強く後を引くため、サステインの長いこのギターにしました」という具合です。
こじつけの場合も多いのですが、理由を明記するとそれだけ愛着が湧きますね。
自分の人生において、その魚に対する体験について思い起こせるものから作成する
これは結構、肝心な点なのかと思っています。
私自身のモチベーションを維持するうえで、肝心なことなのです。
各魚種の記事を作成する際には、その魚についての思い出を必ず書くようにしています。
その思い出は釣りだったり、買って食べたことだったり、家族との思い出だったり様々です。
それらの思い出を言語化することによって、その魚に関する記憶が整理されていくように思えます。
それこそが、私にとって貴重な実践なのではないかと、最近はそう思うようになりました。
観賞魚よりも、食材として流通しているもの、釣りでおなじみのものを優先する
これは完全に私自身の好みとなります。
私自身が、熱帯魚や観賞用として愛でられる淡水魚への造詣がもっと深ければ問題ないのですが、大変恐縮ながら、それらについて語れるほどの人生を歩んでおりませんでした。
実際、観賞魚とされる魚の方がカラフルで、ギターにした際によく映えるのかもしれません。
しかし、普段何気なく食べている魚でも、よく見ると特徴的な柄があったり、きれいな色合いをしているんだよということの方が、私にとっては興味深い内容なのです。
普段口にする調理済みの魚ではもちろん色合いはわかりませんし、切り身を購入しただけではその魚の全体像まで理解することは難しいかもしれません。
そもそも、親しみのある魚をよく観察する場面というのが、私自身、もしかしたらそこまでなかったのかもしれません。
ですが、今までなかったのであれば、その中にまだまだ発見が眠っている可能性があります。
だから掘り下げる価値がある、と思っています。
東北の魚をなるべく紹介できるようにしたい
私は生まれてからずっと東北(岩手と宮城)に住んでいます。
そのため、暖かい海の魚に関しては、姿形については図鑑を見て知っていても、自分自身の経験が浅い、またはほとんどないものが数多く存在しています。
全国的にメジャーなカサゴ、ハタ類、ゴンズイ、ベラといった魚であっても、あまりなじみがなかったりします。
その反面、東北に多く住む魚であれば、たとえ全国的な知名度が低くとも紹介できるかもしれません。
また、東北でよく流通してブランドにもなっているような魚であれば、それだけ食卓に上る機会が多く、話せる体験談も色濃いものになっているかもしれません。
せっかく地方に住んでいますので、東北の美味しい魚や愛らしい魚を紹介する機会にもしたいと思います。
こういった方針で、私は現在魚をエレキギターにする試みを続けております。
これから先、やり方は少しずつ変わっていくかもしれません。
数を重ねるうちに新しい発見があれば、方針をその都度考え直してみようかと思います。
まだまだ始まったばかり。頑張ります。
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