メバルは日本に広く生息しており、活発にエサを追うことから、釣りの対象魚として親しまれています。
また、春になると浅場で多く漁獲されることから、「春告魚」の名を持ち、春の到来を知らせる魚でもあります。
ここではメバルはどんな魚なのか、思い出を交えながら書きつつ、ギターにしてみたいと思います。
メバルはこんな魚
まず初めに、現在は「メバル」という名称の魚はいません。
以前は「メバル」1種だったものが、2008年に「シロメバル」「アカメバル」「クロメバル」の3種に分かれました。
3種ともスズキ目メバル科に属し、メバルという名前は「眼張る」からきており、大きな目が一番の特徴です。
目が大きいために視力も良く、日中の釣りでは細い仕掛けで狙うのが一般的です。
岩礁や海藻が多く茂る海域を好み、群れで生活をする魚で、エビや多毛類、小魚を捕食します。
日中は海底近くにいますが、暗くなると中層~表層まで浮かんできて釣りやすくなります。
また、少し上を向くような形で暮らしている魚で、上から落ちてくる餌に強く反応します。
メバルは「卵胎生」という繁殖形態をとっており、雌のおなかの中で稚魚を6mm程度まで育ててから出産する魚でもあります。
メバルは成長が遅い魚で、15cmまで成長するのに3年かかると言われております。
出産の時期は寒くなる12月~2月と言われているため、この時期のおなかが膨らんだメバルは、リリースした方が好ましいでしょう。
全長は20cm程度のものが多いですが、時に30cmを超えるものも生息しており、「尺メバル」として釣り人の憧れの存在です。
私もいつか尺メバルを釣ってみたいものです。
メバルの思い出
岩手に住んでいた頃、家族と行く海釣りは、せいぜい17時くらいまでの釣行でした。
メバルもサビキ仕掛けなどにかかることがありましたが、その多くは5cm程度の幼魚ばかりで、持ち帰って食べたことはありませんでした。
大人になってから夜釣りを始めるようになり、そこで初めて20cmを超える成魚のメバルを釣ることができました。
これは宮城の海だけではなく、子どもの頃に通った岩手の海でも同様でした。
「大きいメバルはこんなところにいない」と勝手に決めつけていましたが、釣る時間帯が重要なようです。
夜釣りではアイナメ釣りに使うような太い仕掛けにもかかりますし、警戒心が少し薄れるようです。
私はルアー釣りをやらないのですが、メバルの盛期になると、夜に多くのルアーマンが防波堤へやってきます。
メバル狙いのルアー釣りは通称「メバリング」と呼ばれており、柔らかい竿に小さめのルアーを用いることで、魚がかかると竿が大きくしなるので見ていてとても楽しいです。
私はこの魚を、胴付き仕掛けで狙うのが好みです。
針を2本つけた胴付き仕掛けに、エサはオキアミで防波堤の際を狙います。
または、シンプルな浮き釣りで狙うのも楽しいです。
岩場の浮き釣りではフグなどのエサ取りの魚も多く、浮きに当たりがほとんどないままエサだけ掠め取られることも多いですが、メバルがかかると浮きが一気に沈むため当たりがわかりやすく、とても気分が良いものです。
群れが寄ってくると入れ食いになることもありますが、私はメバルがたくさん釣れても大きめの個体数匹だけをキープして、それ以外はリリースすることにしています。
なんとなく、釣り尽くしやすい魚なのでは?と思えてしまうため、多くは持ち帰らないように努めております。
しかし、食べたら間違いなく美味い魚です。
浅場で釣れる魚の中では脂も多い方で、周年を通して極端に味が落ちる時期もありません。
食べ方はいろいろありますが、一番は煮つけかと思います。
こってりと甘辛く煮つけるとごはんに合いますし、砂糖を減らして煮つけると酒に合います。
大きな頭からは良い出汁が出ますし、身も余すことなく食べられることから、各地で煮つけの魚として親しまれています。
他にも刺身や塩焼きで抜群の美味しさなので、スーパーで安くなっているとつい買ってしまう魚の1つとなっています。
メバルをギターにすると
かなり迷いましたが、メバルはまずはレスポールタイプにしてみたいと思いました。
鋭利なヒレやエラブタを持つ魚ですが、小型種でくりくりした目を持ち、全体的に丸っこい印象を受ける魚でもあるため、まずは丸みを帯びたこのギターにしてみたいと思いました。
どちらかといえばリードギターの人に持ってほしい1本です。
音楽のジャンルはあまり問わないかもしれません。
空間系エフェクターをしっかりかけたメロディアスなソロだと映えるのではないでしょうか!?
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