先日の夕飯のお話。
妻には秋鮭の焼き物を出しました。
私は熱帯魚の盛り合わせです。
今日はこの、熱帯魚たちの話を書きたいと思います。
熱帯魚定食、いっちょあがり
先日、中野鮮魚店さんの未利用魚セットを購入させていただきました。
静岡の伊東で獲れた、温かい海の新鮮な魚をたくさん手に入れることができ、うれしくてたまりません。
今回、食卓に上がったのは以下の面々。
オリーブ色をしたシラコダイと、
黄色と黒のストライプが鮮やかなカゴカキダイ(上の小さい個体のみ)と、
これぞ熱帯魚!という見た目のチョウチョウウオと、
青地に黄色いラインが入ったタカベ。
今回はこの4種を、シンプルに塩焼きにすることに。
さばいていて思ったのは、シラコダイとチョウチョウウオは鱗も骨も非常にしっかりしているということ。
チョウチョウウオ系の魚の特徴なのかもしれません。
せっかくなので尾頭付きで調理したかったのですが、腹だけを裂いて内臓とエラを取り除くのがどうにも上手くいかず、仕方なく頭を取って調理することに。
一方、カゴカキダイはそこまで骨や鱗が硬くなく、さばきにくくはありませんでした。
タカベはなおのこと、調理しやすい魚のように感じます。
内臓等の処理が終わったら、振り塩をして少し置いてからグリルで焼いていきます。
熱帯魚の塩焼き、いざ食べ比べ!
そうしてできたのがこちら!
上の2匹が、左からシラコダイ、カゴカキダイ。
下の2匹が、左からタカベ、チョウチョウウオ。
見慣れない魚が食卓の上にあると、なんだか落ち着かなくなるものですね。
食べた感想としては、どれも非常に個性があって、しかも美味しい!
中でもシラコダイは、特に脂の乗りを感じます。
シラコダイ以外は若魚ということもあるのですが、この脂の乗りはなかなかのもの。
ただ、シラコダイとチョウチョウウオに関しては、若干磯の香りを感じました。
決して気になるほどではないのですが、焼き物より刺身の方が良さがわかったかもしれない。
カゴカキダイは侮れない味わいです。
こんなに小さくともふんわりとした甘みがあり、身離れも良くて食べやすい。
もう1匹大きな個体がが残っているので、食べるのが今から楽しみです。
上記3種を食べた後に食べると、タカベには食用魚としての違和感がまるでありません。
小さくとも非常に美味しい魚です。
脂の味わいもさることながら、皮目の風味が独特で好ましい。
この点が塩焼きに向いている点だと思います。
東北にいながら、熱帯魚を食べ比べられる日が来るとは...!
こうして美味しく完食。
ご飯のおかずとして食べましたが、どちらかといえば酒の肴のような感じでした。
福岡には、スズメダイという小さな魚を塩漬けしてから焼いた「あぶってかも」という名物があります。
私はまだ食べたことがないのですが、こういった熱帯の脂の乗った小魚は、塩蔵してから焼けば酒の肴にもってこいだと思います。
焼酎のお湯割りなんかを合わせて、ゆっくり楽しみたいところ...!
未利用魚との出会いは、普段口にできない魚のしっかりとした個性を探す楽しみでもあると思っております。
今回の未利用魚セットには、今まで食べたことがなかった魚がたくさん入っておりました。
引き続き楽しみたいと思います。
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