カゴカキダイとハタンポは外道魚と侮れない美味しさ!

日記
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先日購入した未利用魚セット、まだまだ楽しみは続きます。

今回入っていた魚種は15種類もいるので、普段あまり口にしない魚や、人生で一度も口にしたことがない魚たちを食べ比べることができる絶好のチャンス!

ありがたいことですね。

カゴカキダイとミナミハタンポを選抜

今回調理したのはこの2種。

下の大きい方

大きなカゴカキダイと、

大きなお目目

かわいらしいハタンポ。

正式にはミナミハタンポという種のようだ。

2種とも温かい海に住む定番の外道魚。

カゴカキダイはエサ取り名人で、針に着いたエサをついばむようにしてかすめ取っていくらしい。

ハタンポは夜釣りで入れ食いになることもあるようだ。

そういえば、以前に沖縄に旅行に行った際にちょっとだけ夜釣りをしたことがあったが、サビキ釣りで釣れたのはハタンポばかりだったっけ。

旅先なので調理まではできずリリース...残念!


どちらの魚にも共通するのはその大きさ。

カゴカキダイは大きくても20cm程度、ハタンポに至っては10cm程度だ。

手間をかけて下処理をしても、食べられる箇所はごくわずか。

こういう魚は、食卓でも釣りでも、なかなか主役になれないのかもしれない。

カゴカキダイとミナミハタンポを塩焼きにする

では、味の方はいかがなものか?

小さいし、外道魚として見向きもされない魚だったら、味もいまいちなのか?

検証してみましょう。

カゴカキダイがでかく見える

今回はどちらも、鱗とハラワタだけ処理した状態で塩焼きに。

シンプルな食べ方で味わってみることにしました。

20cm級のカゴカキダイは絶品!

まずはカゴカキダイ。

以前のブログで、小さなカゴカキダイを食べてみた感想を書きました。

この時に食べたカゴカキダイは10cmに満たない小型サイズ。

それでも、身離れの良さやほんのりとした身の甘味を感じ取ることができました。

それが、今回は20cmほどある大型。

カゴカキダイとしては最大サイズに近いでしょう。

焼いている最中から、加熱によって身の表面に浮かんだ脂がぱちぱちと爆ぜているのがわかりました。

これは期待大です!


焼けたものを一口食べて確信。

これは美味い魚だ。

じゅうじゅうとしみ出してくる脂は甘く、皮目の風味も好ましい。

身の締まり具合もいい。

磯の魚を焼いた時の魅力が詰まっているが、磯臭さはそこまで強くなく程よい。

メジナが近いのかな...いや、メジナよりも香りが柔らかくて食べやすいかもな。

ごはんのお供にもいいけれど、それ以上に酒の肴としてもってこいかもしれない。

お酒を切らしていたので飲めなかったのが残念だったが、これ1匹で焼酎の水割りがすいすい進みそうだ。

ハタンポは脂の乗りが少なくとも美味しい

一方でハタンポの味わいはどうか。

おそらく、寒い時期の方が脂の乗りが良い魚なのではないだろうか。

正直なところ、今回の個体は脂の乗りはそこまでだったように思う。

しかし!

この魚の味わいはなんとも捨てがたい。

メバルとタラを足して割ったような雰囲気があり、淡白なのに旨味が追いかけてくるような味わいで、口の中に余韻がしっかりと残る。

脂が乗っていたら、キンメダイのような風味にもなるかもしれない。

これは酒の肴というより、ご飯のお供にしたいと思った。

白いご飯が進む、予想以上に万人向けの味だ。

骨はそこまで柔らかくはないけれど、良く焼いていたこともあって、最終的に頭からしっぽまですべて平らげてしまった。

魚の評価は日々変わる

私が子供の頃に買った魚の本では、カゴカキダイの食味に関しては、5段階評価で星2つとされていた。

ハタンポに至っては未掲載。

どちらの種も、食用魚としては見向きもされていなかったように感じる。

それが、徐々に味の良さがバレ始め、市場にも少しずつ出回っていると聞く。

こうやって、世間に味の良さがバレて、多くの人の目に触れるようになるだけで、低評価だった魚にも値が付くようになってきているのかもしれない。

カゴカキダイもハタンポも岸壁の足元に群れている魚だから、本命の魚が釣れないときに少し本気を出して狙ってみるのも面白いかもしれませんね。

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