マハゼをジャズマスタータイプにしたい!

海水魚

マハゼは手軽に釣りやすい魚であることから、魚釣りデビューをするのにぴったりな魚です。

小型の魚ながら食味が良く、ハゼの天ぷらは一つの風物詩となっています。

ここではマハゼはどんな魚なのか、思い出を交えながら書きつつ、ギターにしてみたいと思います。

マハゼはこんな魚

マハゼに触れるといつでも童心に帰ることができる

スズキ目ハゼ科のこの魚は、日本に300種近く生息するハゼ類の中で、最も身近な存在と言えます。

日本各地で見られる魚で、内湾や河口部の砂泥地に好んで生息し、若魚は純粋な淡水域に入ることもあります。

また、冬から春にかけての産卵期になると、水底にまるで迷路を思わせるような巣穴を掘り、そこに産卵室を作るという習性があります。

孵化した稚魚は河口部の浅いところで成長し、夏になると10cmほどまで大きくなり、この時期から釣りの対象魚となります。

マハゼは貪欲にエサを追い、最盛期にはエサを一気に捕食することから針掛かりも良く、釣りを始める人にはおススメの釣魚のひとつです。

ちょい投げ釣り、ミャク釣り、浮き釣りなどにより、秋頃までは河口の比較的浅いところで数釣りが楽しめますが、寒くなると深場に移動するため、投げ釣りで狙う必要があります。

冬場になるとマハゼは活性が低くなりますが、この時期に釣れる個体は20cmほどの大型であることも多いです。

料理法としては、やはり天ぷらが群を抜いています。

小型種のため、天ぷらにするとサイズ感もちょうどよく、皮目の独特の風味とふわっと柔らかな食感がくせになる味わいです。

また、私が住んでいる宮城では、マハゼを焼いてから干しあげた「焼き干し」で出汁を取り、それを用いて正月のお雑煮を作る風習があります。

ハゼの焼き干しの出汁は、青魚の乾物から折る出汁とはまた違った味わいで、口当たりが柔らかく、一度焼いたことによる香ばしさも相まって、とても美味しい逸品となっています。

マハゼの思い出

海釣りを始めてからしばらくの間は、サビキ釣りかオキアミを使ったエサ釣りをしていました。

なぜかというと、青イソメが気持ち悪くて触れなかったからです。

しかし、青イソメは海釣りの基本的なエサであり、ハゼ釣りとは切っても切り離せないものとなっています。

なので、情けない話ですが、最初は父親に針につけてもらっていました。

その結果、ようやくハゼを釣ることができたのです。

ハゼ釣りをするときは、決まって海から数100m遡ったところにある河口の岸壁に行きました。

少し投げるか、または足元を探っていくと、15cm以上のサイズのハゼがたくさん釣れました。

中でも、私は足元を狙う釣り方が好きです。

4号程度の中通しオモリをつけて、クッションゴムを挟んでからサルカンで結び、もう片方には小さめのハゼ針(または流線型の針)をつけて釣すのが好みです。

針は小さめのものならなんでもいいのですが、流線型の針は軸が長く、ハゼに飲み込まれてしまっても外しやすいので重宝しています。

また、たくさん釣れるのを見越して、あらかじめ針のカエシをペンチで潰しておくと、手返し良く釣ることができます。

青イソメについては、いつの間にか克服できました。

男なのに、釣りをするときにエサを触れないというのがかっこ悪いのではないか、という意識が働いたのかもしれません。

持ち帰ったハゼは、家で母親が天ぷらにしてくれるのですが、大人になってから調理をしてみると、その手間の多さに驚かされます。

ハゼは小さくともしっかりと鱗がついているので、まずはそれを取り去り、頭を落とし、背開きにして内臓を洗い、最後に中骨を外すという作業を数10匹分やるというのはなかなかの苦行です。

それでも、自分で釣ってさばいて作るハゼの天ぷらの味は格別で、釣りをやっていてよかったと思える瞬間でもあります。

宮城は内湾や河口も多く、マハゼが比較的多く生息していることもあって、釣りをしなくとも口にする機会に恵まれることがあります。

秋になると居酒屋のメニューにハゼの天ぷらが並び、年末には雑煮に使うためのハゼの焼き干しが(結構いい値段で)売られております。

しかし、マハゼの姿を鮮魚としてスーパーなどで見る機会はほとんどありません。

手軽でありふれた存在ながら、なかなか買い求めることができず、巡り合えたとしても高級な魚ということもあり、マハゼを美味しくかつおなかいっぱいになるまで食べられるのは、やはり釣り人の特権なのかなと思ったりします。

ハゼ釣りをすると子どもの頃の情景が思い起こされ、釣れるのを待つ間も素敵な時間を過ごせます。

また、釣り方に少しこだわりを持つようにするのも面白いです。

私の場合、浮き釣りで狙ったことがあまりありませんでしたが、小さな円形の浮きを数個並べた「シモリ浮き仕掛け」を初めて使って狙ってみたことがありました。

このとき、浮き下が水底を捕らえていないと全く釣れず、反対にタナを上手く合わせられると、等間隔に並んだ小さな浮きが引っ張られて沈む、横に動く、水面に浮きあがるなど様々な動きを見せ、とても楽しむことができました。

数釣りができる魚なので、手返し良く釣る方法を探すのも醍醐味で、簡単なようでなかなか奥の深い釣りとも言えるでしょう。

今年ももうすぐハゼ釣りのシーズンに入りますが、数回でいいから釣りに行けたらいいなと思っていた次第です。


マハゼをギターにすると

遊び心満載で弾こう

マハゼはジャズマスタータイプにしてみました。

ジャズマスタータイプには大きなシングルコイルのピックアップ2基が装備されており、少し歪ませると太いのに切れ味も良いという独特のサウンドとなり、使う場面が少々選ばれる場合があります。

ただし、その荒々しいロックサウンドはとても魅力的で、特にオルタナティブロックにおいてその威力を発揮するギターでもあります。

マハゼは市場ではそこまでメジャーではありませんが、釣りの世界ではとても重要な魚です。

少し不器用なのに場所によっては絶大な存在感があるというこの立ち位置が、ストラトキャスタータイプというよりはジャズマスタータイプの方に寄っているように思います。

少し武骨で、かつ設定次第で遊び心のあるサウンドになりますので、ここはハゼ釣りのように童心に帰って思いっきり弾いてみるのが良いのではないでしょうか!?

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