オイカワは元々関東より西に生息していたとされていますが、琵琶湖産のアユの稚魚の放流に伴い、生息域を拡大してきた魚です。
夏の産卵期になると、オスには青緑色を基調とした鮮やかな婚姻色が出るのが特徴です。
ここではオイカワはどんな魚なのか、思い出を交えながら書きつつ、ギターにしてみたいと思います。
オイカワはこんな魚
コイ目コイ科のこの魚は、比較的きれいな河川の中流から下流域、湖沼、用水路などに生息する、成魚でも15cm程度の小さな魚です。
アユの稚魚の放流に伴い、生息域は北海道を除く日本各地に拡大しています。
どちらかといえば雑魚として扱われることが多いように思われますが、関東では「ヤマベ」、関西では「ハエ」と呼ばれ、専門に狙うための竿や仕掛けも市販されています。
川魚の中には繁殖期に婚姻色が出るものがいますが、オイカワのオスはとりわけ美しい色合いをしています。
青緑色が基調ですが、ヒレは赤く、尾の辺りは黄色が強く、様々な色味が混在しています。
また、繁殖期のオスの頭部には「追い星」という白い斑点が出るのも特徴です。
一方で、メスの婚姻色は控えめですが、控えめでも気品のある優しい色合いです。
オイカワの思い出
私は現在、この魚を釣ったこともなければ、食べたことも一度もありません。
ただ、川釣りを始めた頃から、オイカワという魚のことは認識しておりました。
私の住んでいた地域はきれいな川の中流域に面しており、川で釣りをするときの対象魚はウグイやアブラハヤが中心でした。
釣りをするときは、釣り針やガン玉オモリ、浮きといったパーツ単体を買って、自分で仕掛けを作った方が安上がりで済みます。
小学生だった私はお小遣いもあまり多くなかったので、基本的には仕掛けは前の日で自分で作って、それを段ボールや発砲スチロールの切れ端に巻いて釣り場に持っていくようにしていましたが、時折、市販の仕掛けを買って使ってみることもありました。
ウグイは「ハヤ」とも呼ばれる魚なので、ハヤ釣りの仕掛けを買おうとすると、多くの場合仕掛けの上部に「ハヤ・ヤマベ釣り用」という文言が書かれておりました。
また、わかりやすいように、魚のリアルなイラストも描かれているのですが、よく見るウグイの他に、とてもきれいな魚が描かれております。
この魚がオイカワという魚であることについては、図鑑と突合させることですぐに認識できたのですが、同時に、こんなにきれいな魚をウグイと一緒に狙えるのだというワクワクした気持ちが収まらなくなりました。
それからの釣行では、いつものウグイやアブラハヤではなく、オイカワが釣れて欲しいと思うようになりました。
ウグイ釣りの際は、近くの土手の落ち葉が溜まっている箇所を掘ってミミズを採取し、それをエサに使っていたのですが、オイカワは川虫を食べるということを調べて、川の浅瀬で川虫を取ってから釣りをするようになりました。
また、茹でたうどんやスパゲティでもいいと釣りの本に書いてあったため、母親にもらってそれらを持参したこともあります。
ですが、オイカワは何年たっても釣れませんでした。
盛岡の川にはあまり多くない魚なのか、周りで釣った人を見たことも、今のところ一度もありません。
ただ、そのことを理解するには私は幼すぎたのかもしれません。
そこにいないオイカワを釣るために工夫したエサには、いつもハヤの類いがかかってくるだけでした。
仙台には「仙台うみの杜水族館」という、素晴らしい水族館があります。
順路の後半に、仙台を流れる広瀬川を再現したエリアがありますが、そこで初めて生きたオイカワを生で見られる機会を得ることができました。
婚姻色は出ていなかったものの、雰囲気のあるきれいな魚でした。
仙台に来てからは川釣りをやったことがありませんが、いつかオイカワを狙って釣ってみたい気持ちが、この記事を書いている最中に急速に高まっております。
釣りに行きたいなあ。。。
オイカワをギターにすると
オイカワは迷うことなくストラトキャスタータイプにしました。
今回に関しては、楽器の音や見た目といった特性と、魚の特性がどのくらいリンクしているかというよりも、こんなに美しい魚体なので、エレキギターになったときに様々なジャンルのプレイヤーに使ってほしいと思ったという理由から、取り回しのしやすいストラトキャスタータイプにしてみました。
ポップな見た目なので、舞台映えする見た目だと思います。
街で音楽イベントを行っているところに遭遇したとき、シックな出で立ちのボーカルがオイカワギターを構えていたら、ついつい見入ってしまうのではないでしょうか!?
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